elan PLAYMAKER101
elanからフリースタイル寄りの太いモデルが出るとの話。
elanには前から安定のリップスティックシリーズがあって、最近でもグレン・プレイクシグネチャーのリップスティック104ツアーが出ていて評判も良かった様子。
フリースタイル系のスキーヤーも最近ではフリーライドモデルでバンバン飛ぶ時代。
フリーライドモデルが軽量になったりしたお陰だと思うけれど、このタイミングでのツインチップの投入。
elanの思惑は一体…
そんな事を考えながら借りてみました。
スキーのスペック
スリーサイズ:132-101-122(180㎝)
重量(1/2ペア):1760g(180㎝)
サイズラインナップ:164㎝、172㎝、180㎝、188㎝
セットビンディング:無し
乗ってみた印象
手で持った時の重量は軽い印象。
ただし履いてみると少しノッペリとした雰囲気で俊敏な印象を受けない。
とりあえずリフトに乗ってみたがツインチップらしい有効エッジが短い雰囲気は伝わってくる。
そんなワケでリフトを下りてからの滑り出しだが、やはりノッペリした感じはある。
前後が浮いているツインチップらしい設置面積の少なさと全長とのバランスの悪さは懐かしさを憶える。
最近のフリーライド系のスキーに乗っていると板がガッシリと雪面を掴んでくれることに慣れてしまっているのでツインチップ形状のこのフィーリングにちょっと戸惑う。
しかし、そこはさすがのエラン製だけに少し滑っていると板の仕上がりの良さが理解出来始める。
上半身始動のジャンプトリックなどにはアンダーフットのしっかりしたこの板の反応は扱いやすいかも知れない。
重量が軽いという事はテイクオフ後のスキー動作もスムーズという事だろうし、ノッペリ感はランディング時には頼もしいかもしれない。
クルクルと良く動く先端と、キレとルーズさを絶妙なバランスで兼ね備えたエッジグリップは若い世代のスキーとしてはとても楽しいものになっていると思う。
どんな斜面も地形もパークも楽しみたい。
欲を言えばBCまで挑戦したい。
そんな意気込みの若いスキーヤーには最適な一本じゃないだろうか?
しかし、やはり自分のスキーの方向性に合っているか合っていないかはスキー選びに重要。
最近自分のカービングを磨きたいと思っている中年スキーヤーの自分にはちょっと目的に合わないかなぁ~って感想です。
15年前だったらかなり欲しいと感じたと思う。
投入されているテクノロジー
スキーの老舗だけにフリースタイルモデルにもテクノロジーを豊富に投入してきている。
このモデルでも個性的なカーボン使いは健在。
エランの意気込みを感じますね。
Carbon Rods
スキーの中にカーボン製のパイプが通っているエラン独自の構造。
最適なフレックスの実現や軽量化に貢献する構造だ。
Tubelite Woodcore
先ほどのカーボンチューブを芯材となる木材を刳り貫いたところに配置。
レイヤーを重ねるだけでなくウッドコアに内蔵することで嵩を増さずにユニークな乗り味を実現している。
360° SIDEWALL
スキーをグルっと一周サイドウォールが囲んでいる。
なんとも独特なアイデア。
パワー伝達と軽量化に役立っているこの構造はデザインにもアクセントを与えている。
こんな人にオススメ
やはりフリースタイルなスキーに憧れてパークも地形遊びも積極的にやりたいと考える若いスキーヤーに一番オススメだろう。
そんな中でもグラフィックが派手なモノは苦手と感じる人には最適。
ピンクがアクセントにはなっているがグレーベースで落ち着いたデザイン。
デザイン面では大人でも抵抗なく乗ることができるが、この板の性能はやはり飛んだり跳ねたりがメインになっている。
中年スキーヤーは本当に自分のやりたいスキーに合致しているか良く考える必要があるだろう。
昔フォルクルで出ていたOneやBash115みたいな乗り味なので一日遊ぶにはちょっと脚を鍛えておく必要がある気がする。
しかしながらウエスト101mmは汎用性が高い。
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