【スキー試乗会レポート2022-2023】Rossignol Super Virage Ⅶ Tech

スキーについて

Rossignol Super Virage Ⅶ Tech

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スキーのスペック

長さ:161㎝、166㎝、171㎝

スリーサイズ:123-68-104(166㎝)

ラディウス:13m(166㎝)

フリーライド系に普段乗っているスキーヤーとしてはやはり一定の敷居の高さを感じてしまう基礎~レース系のスキー。

それもロシニョールの伝統ラインのスーパーヴィラージュということで緊張しながら借りたスキー。

しかしスタッフさんの「自分を投げ込むくらいのイメージで切っていってください」の一言で自分の中のカービングに関する扉がパッと開く感覚が。

今までいろいろとカービングについて学んできたけれど、センター100以上を普段のスキーに選んでいる自分にはなかなかピンと来ない部分が多かった。

イメージや理屈が頭をイッパイにしても技術的に「出来た」とはならない歯痒さがあった。

しかし閃きがそれらを結びつける、点と点が一気に線で繋がっていく感じ。

そして「俺のターンは地面が遠いな…」とずっと感じていたが、この一言が自分と雪面を近づけることに!

これはこのスキーの性能評価としては正しくは無いのかも知れないが、それでも「自分を投げ込む」という感覚で滑ろうとするコチラの足元にずっと付いてきて次へ次へと誘ってくれる楽しさと逞しさは感動する。

自分はカービングってモノがこの時にちょっとわかったような気がした。

それだけに思い出深いスキーとなった。

YouTubeのsalomonTV『Art Of Turn』に釘付けになっていた自分をちょっとだけステップアップさせてくれたスキーとスタッフさんに感謝。

「イイなぁ~、なんだか欲しいなぁ~」

なんて考えながら滑ってました。

グラフィックについて言及すると来季のこのシリーズはシックなカラーチョイスがとても大人な印象。

きっと画像で観るよりも実物は高級感があってグッとくる仕上がりになっていると思いますよ。

性能とラグジュアリーなルックスの両立を求めるならばスーパーヴィラージュシリーズはとてもお薦めだろうなって思いました。

投入されているテクノロジー

基本的に前期モデルをアップデートしてⅥからⅦになったということで一層進化している事でしょう。

しかし自分は昨年のスーパーヴィラージュには乗っていませんので細かいことは分かりません。

そんなこんなでここではスーパーヴィラージュⅦに使われている技術を紹介していきましょう。

LCT(Line Control Technorogy)システム

板の内部素材が左右で違う。

それによって独特のトーション(ねじれ)を生み出してグリップを良くしている。

それに加えてリズムを良くする効果もあるのでターンの切り返しもしやすい。

芯材についてはⅥがポプラオンリーだったのが、Ⅶはポプラとビーチの混合で作られているという事です。

普通だったら板が暫く振動してしまうような状況でもスッと振動が抜けていく感じなんだとか。

ガンガンに攻めるタイプのスキーヤーにも最高の相棒になってくれそうな装備ですね。

カスケードチップ

断層的にトップを薄くすることでターン導入を容易にして連続したターンの質を向上させる。

ラウンドチップ

左右均等な丸いトップ形状がターンのキレに貢献する。

フレックスチップテクノロジー

スキートップ部分の凸凹がターン導入時に雪面に触れることでLCTシステムにパワーを伝達するテクノロジー。

ロッカーレースブロッカー

既存のプレートよりも踏んだ時の加圧を得やすい構造。

ターンの質を向上させ、コンパクトでしなやかなものにする。

オーバーサイズサイドカット

グラマラスなサイドカットが切れのあるカービングを後押し。

レクタンギュラーサンドウィッチ

サイドウォールが垂直な設計でしなやかなフレックスとリバウンドが特徴とのこと。

パワーターンロッカー

的確にスキーの方向を決めるロッカー構造。

このジャンルでも当たり前になってきたロッカー構造は広いレベルのスキーヤーに扱いやすさと楽しさを与えてくれました。

ひとつのスキーをあらゆる場面で、より深く楽しむのに最適なロッカーを適用しているとのことです。

こんな人にオススメしたい

やっぱりカービングに魅了されて、その楽しさをまだまだ追求したい人にお薦めだろう。

検定やコンペにも当然対応するシリーズだが、スキーのターンは不思議な魅力に溢れているので『素敵なシュプール』に憧れているならば自分のモノにして損はないだろうと思う。

「朝一番のコーデュロイは俺のモノだ!」と思うなら最高の相棒になってくれるでしょう。

ちなみにガッツりとプレートが付いた『Super Virage Ⅶ LTD』というモデルも存在するので好みに合わせて、または自分の目指すスキーヤー像に合わせて選ぶのも楽しそうだ。

イロイロ悩むくらいなら、買ってからどう楽しむか悩めばよい。

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