【スキー試乗会レポート2023-2024】ROSSIGNOL SuperVirage Ⅶ OverSized

スキーについて

ROSSIGNOL SuperVirage Ⅶ OverSized

昨年試乗会で乗ったスーパーヴィラージュⅦテックがかなり楽しい板だったので今年はシリーズの中でも一番太いモデルのオーバーサイズドを試してみました。

デザインも個性的で所有欲を刺激するスーパーヴィラージュですがこの太い一本はどうでしょうか?

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スキーのスペック

スリーサイズ:130-75-112(164㎝)

重量(1/2ペア):1800g(164㎝)ビンディング込み?

サイズラインナップ:158㎝、164㎝、170㎝

セットビンディング:SPX12 KONECT GW B80

乗ってみた印象

昨年試乗したテックの時と正確に比較するのは難しいですが、荒れたコンディションの試乗会でも積極的にターンを刻むことが出来た気がします。

テックというモデルに乗った時にはキリキリと角度を攻めるターンにどこまでもついてきてくれる感じがしましたが、こちらはちょっとマイルドになった感じがしました。

キレを少しだけ抑えてイロイロなシチュエーションに対応できる、そんな感じでしょうか?

個人的にはテックと通底する頼もしさが感じられて試乗はとても楽しかったですね。

またデザインもダークグレーにビビッドなグリーンが粋な印象で素敵です。

技術向上にも最適とのことで、上級者ならシーズンのメインに使うスキーとなることでしょうね。

投入されているテクノロジー

SuperVirageシリーズの前年からの変更点はグラフィックだけなのでしょうが、ROSSIGNOLの野心的なテクノロジーが満載されていますから最先端には違いありませんね。

LCT(Line Control Technologies)

まさかの板のコアのド真ん中を縦にチタンの板が入っているという振動対策テクノロジー。

ウッドコアの中心にゴムで覆われた金属板を入れようって発想はなかなか意欲的ですね。

普通はチタンプレートはグラスファイバーやカーボンなどと同じで内部構造のレイヤーのひとつとして使われがちですが、ロシニョールは違ったようです。

これが乗った時のあの独特なフィーリングに繋がっているのかと思うと優秀な技術だなぁ~って思います。

こんな人にオススメ

グルーミングバーンをとことん楽しみたい人やジャンルの違うスキーからカービングを学んでいきたいと考える人には最高の一台かも。

イージーに扱えるのに、自分をプッシュする時にも支えてくれる。

バッキバキのセンター幅でキレキレなスキーを目指す他のラインナップとちょっとだけ間をとった発想が素晴らしいと思う。

基礎系をやってたけどここ何年もスキーをしていないなぁ~って人が復帰の相棒として選ぶのも面白いかも。

攻めたゲレンデクルーズも技術向上も、リハビリもこなせそうなSuperVirage Ⅶ OverSizedは雪山に帰ってきたい人、スキーの幅を広げたい人(いろんな意味で)が選ぶのに最適なスキーだと思う。

スキマ産業(仮)は中年になってもスキーや登山を楽しみたい人を応援します。

若い頃とは違う体力と回復力。どうやったら楽しむ事が出来るのだろう?

そんな事を考えながら道具なんかの情報をユルく発信していきます。

コメント

  1. ごごやま より:

    十何年ぶりかにスキーを復活したばかりの者です。とりあえず三十年以上前に買ったスーパーヴィラージュを使っているのですが、何時壊れてもおかしくない危険な状態なので、思い切ってスーパーヴィラージュⅦオーバーサイズを注文してしまいました。でも注文した物が私に合うか気になってしょうがなく、あっちこち調べ回った結果、この記事にたどり着きました。
    二十数年前に2級を取った切り技術的向上が無く、1級を受験する事なく今日に至っていますのでもしかして、この板で技術的向上が有れば1級受験するかも?と勝手な想像をしています。(いやその前に体力が問題でしょ。還暦過ぎてるし。)
    書かれていますように、「カービングを学んでいきたい」とも思っていますので、いい買い物したのかもとも思っています。この記事がyoutubeの動画より何倍も役に立ちました。

    • この度はコメントいただきありがとうございます。
      当ブログの管理人です。
      スーパーヴィラージュ!素敵な買い物をなさいましたね!
      技術向上を目指すならば絶対に後悔しないスキーだと思います。
      スキーはレングスにフレックスやトーションなど数値では情報が多いアイテムです。
      しかしながら自分の経験ですと少し自分では乗った時に違和感があるスキーを好んで買ったりしています。
      それというのも中級以上のスキーには明確なコンセプトがあり、感じた違和感を減らしていく作業が上達への道となっていると感じているからです。
      またスキーレッスンなどで理論が腑に落ちたとたんにスキーが別物になったという体験もありますので、スキーを通して感動を得るにはスキーに感じる違和感に注目するのは意外に良い観点なのではないかと感じています。

      情報が多いといろいろな意見に気持ちが左右してしまいますが、基礎系のスキーは各メーカーとも特に同じ方向を向いて作られていると思います。
      スーパーヴィラージュはそんな中でもとっつき易さの奥に一段上の滑走性能が隠されている印象のスキーでした。
      それだけに快適なスキーを楽しむうちに1級取得の練習をせずに一日が終わってしまう可能性もあります(それも幸せ)。
      スキーに正解はありませんが1級取得はモチベーションが上がる目標だと思います。
      年齢が気になるということであれば体の可動域や連動を向上させてくれるファンクショナルトレーニングを日常に取り入れるとスキーとの距離も縮むのではないでしょうか?
      筋肉をつけるのではなく、筋肉と関節を活かすトレーニングは角度で切っていくカービングには最適だと思いますよ。
      YouTubeの 『【東大式】小林寛道監修 – 運動能力の高め方』 は参考になるのでオススメです。
      それでは、良いスキーを!

  2. ごごやま より:

    ご返信有難う御座います。

    今回私が注文していますスーパーヴィラージュⅦオーバーサイズ(165cmを選択)は、今使っている90年代のスーパーヴィラージュ(188cm)と比べ、板の長さとサイドカーブが大きく異なるため、間違い無く違和感があるスキー板だと思います。どんなに時間が掛ても乗りこなせるよう、違和感を克服してくつもりです。

    先日、90年代のスーパーヴィラージュで急斜面のショートターンを練習した時に、以前は出来なかった足場を作ってターンを切り替えてく動作が何とか出来た気になりました。(はた目には無様にドタバタしてる様に見えたかもですが、チョットだけショートターンが出来たと思った瞬間です。)今までこの板はロングターンを綺麗に仕上げる事は出来ても、ショートターンは上手く出来なかったので、この板はショートターンは出来ないものと思い込んでいました。(いや、単に板がへたって来ただけかもしれませんが)
    もしかすると違和感を克服出来たのかもと、上記コメントを読んで気づいた次第で、これが向上なんですね。

    但し、ショートターンが出来たと思って緩斜面に降りてきた途端に、緩いターンで内足に乗ってコケかけて体力の限界が来たのを知りました。アドバイス頂いた動画の中の「ヒップジョイントローテーション」が今後のスキーに役立ちそうなので試してみました。意外と難しいので驚きでした。その他の動画のも試してみます。

    • なかなかガッツがあってイイですね!チャレンジングなスキーライフはターン毎に自分が成長するようでとても楽しい。
      この先も目標があれば技術も伸びるはずです。積極的に上を目指しましょう!
      あと紹介した動画をご覧になったとのことで大変うれしく思っています。
      やはりスキーは自分の体が道具と結びつくことが大切なスポーツ、まずは自分の体から上手に使っていきたいですね。
      私は一定の負荷のランニングやトレーニングを自分の体のコンディションを測る基準にしています。
      昨年大病を患いましたが基準があったお陰でリハビリも上手くいき今シーズンはちゃんとスキーを楽しめています。
      何事も日々の過ごし方が大切ですね。
      それでは良いスキーを!

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