【2025-2026スキー試乗会レポート】OGASAKA E-TURN10.8

スキーについて

【2025-2026スキー試乗会レポート】OGASAKA E-TURN10.8

今までのE-TURNの中では個人的に一番好きなデザインになって登場。

いっそ木目とミントグリーンの2択だったら良かったのにな、とも思う。

これと同じシェイプで全体的に強くしたモデルがE-TURN10.8Cとのことなので、より一般層をターゲットにしている造りだろうと考えられる。

今一番注目度の高いサイズレンジがセンター100mm周辺。

テクノロジーの進化とメーカーのノウハウが蓄積された今だからこそ汎用性が高いファットスキーが市場に溢れるようになった。

一台ですべてこなしたいと言うニーズにセンター100mm。

今になるとある程度の説得力があると思います(限度はあるけれど)。

広告

スキーの基本スペック

試乗スキーの長さ:183㎝

長さ:173、178、183、188㎝

スリーサイズ:135-108-126.5

ラディウス:18.7m

重さ:???

乗ってみた印象

E-TURN10.8Cを先に乗っていたので差は感じやすかった。

ツリーランなどの小回りに重点を置いたつくり。

柔らかく取り回しがラクに出来る。

その代わりタフさはないのでパワー型の人向けではない感じ。

サイズ展開も小柄な人や体重の軽い人を意識している内容。

E-TURN10.8Cとの住み分けは思った以上にしっかりとしているようだった。

搭載されているテクノロジー

F.L.F:Front Lead Function(フロント・リード・ファンクション)

スキーの角付けで、たわみが出しやすく、内傾角度を大きくとれるようになり、“楽に”そして“素早く”谷回りのターンが可能になります。

さらに、角付けをすればするほどエッジの接雪長が長くなるため、エッジグリップ力と滑走安定性が増します。

エッジングの可動範囲が大きくなり、スピードコントロールが容易になります。

サンドウィッチ構造

特殊F.R.P、A7178などで強化したシートを芯材(ウッドコア)の上下にラミネートした積層構造で、スキーでは最も基本的な構造です。

サンドウィッチ構造は、全ての構成材がラミネート状態となっているため、スキーのたわみに対して最も内部歪みの発生しにくい構造となります。

のため、スキーの上面に加わる力をそのままダイレクトに雪面に伝えることができます。

ターン中はその力をキープすることができるため、オーソドックスでマイルドなスキーになります。

こんな人にオススメ

「パウダーの日は特別な板でスノーサーフなスキーを楽しみたい」

「太目で扱いやすく、地形遊びなどが出来る汎用性の高いスキーが欲しい」

そんな人にオススメなスキーだと思った。

これよりも太いサイズがE-TURNにはある(E-TURN11.5)。

しかし、そちらは張りもしっかりとしているので同じようなグラフィックだからといって同じ仕様のワイドモデルだとは考えない方がイイかもしれない(同じ構造でも大きいだけに強くなる事はある)

可愛らしいルックスと短めのサイズラインナップ、そして軽快な操作性。

広い層を太目のスキーに囲い込むには最適なスキーだろう。

これは明らかに女性もターゲットにしていると思った。

フリーライドの認知度が高まった昨今ではセンター100mm周辺のスキーはタフなスキーヤーのアイテムと考えられやすくなったと思う。

それはブームを起こすかもしれないが、マーケットを小さくしてしまう危険も孕んでいる。

個人的にはコンペシーンが牽引するスポーツってのには少し否定的に考えてしまう部分もあるので、今のファットスキーを取り巻く状況に関しては複雑な気持ちがある。

それだけにこのE-TURN10.8はスキーの楽しさにちゃんとフォーカスした作り手の愛情を感じるので好きだ。

こういったバイアスから抜け出そうとしている立ち位置のスキーはとても好感が持てる。

来年けっこう売れるとシーンにとっても刺激になるんじゃないかなぁ~と勝手に思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました