【2025-2026スキー試乗会レポート】MOMENT COUNTACH104

スキーについて

【2025-2026スキー試乗会レポート】MOMENT COUNTACH104

今年の個人的な購入候補のひとつだった『COUNTACH 104』。

MOMENTのフラッグシップ『WILD CAT』シリーズをフリーライド寄りの設定に寄せた感じとのこと。

そんな設定が今の自分に合っていると感じて最有力候補だった。

昔に『BIBBY PRO』や『NIGHT TRAIN』などを使っていた身としてはMOMENTに思い入れがあるのだ(今でもGOVERNORを使っているし)。

結局はJ SKISの『ESCALATOR』を選んだワケだけど興味が失われたワケじゃない。

そりゃ見つけたら即借りるでしょ!ってことで乗ってみました。

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スキーの基本スペック

試乗スキーの長さ:182㎝

長さ:170、176、182、188㎝

スリーサイズ:137-104-124

ラディウス:18m(182㎝)

重さ:約2000g

※画像のグラフィックは先シーズンのもの。

乗ってみた印象

乗った感じはARMADAのDeclivityシリーズに似たクルーザー感がある。

先端に引っ張っていくような力強さがある。

自分で積極的に操作するというよりもスキーに牽引してもらっているような感じ。

かなりクセが強めのスキーなので個人的にはかなり好印象。

スキーの張りもかなりのものなのでチャレンジングな場面で頼りになりそうだ。

このスキーはメタルは入っておらずにウッドのミックスだけでこの強さを出しているのとのこと。

スキーの重量も軽めなのでバックカントリーにも合うだろう。

もう一つ太いモデルでセンター幅110mmのものがある。

センター104mmでこの感じであるならば、そちらは完全にビッグマウンテンスキーといった趣だろう。

投入されているテクノロジー

アメリカのガレージブランドで生き残っているのは積極的なスキー開発をしてきた会社だけ。

MOMENTは様々なアイデアを投入することで有名だが、素材や技術も妥協せずに採用している。

10数年使ってきて思うのは、ずっと製品の質が上がり続けていること。

商業と自社の拘りとを上手にバランスしている会社といった印象を持っている。

ここではCOUNTACH104に投入されているMOMENTのテクノロジーを見ていきたい。

ポプラ+バーチ(ブナ)のミックスコア

メタルを配置していないスキーでもタフな滑りに耐えうる構造にしている一番の理由はコレ。

軽い木材ではないが、メタル無しという選択でウッドをこのミックスにしたのは正解だと思う。

スキー重量が約2㎏(1/2ペア)という絶妙なところが汎用性を高めている。

ABSサイドウォール

今では珍しくないタフなサイドウォールだが、MOMENTはハーフキャップのようにサイドウォール部分の高さが低い。

スキーの仕上がりがキレイで耐久性も高い。

ブランドの拘りが感じられる部分である。

カーボンファイバーハイブリッド構造

3軸グラスファイバーとカーボンファイバーのブレンドで強いトーションと張りを作り上げている。

テクスチャード・ナイロン・トップシート

環境にやさしいグラフィック印刷と丈夫でグラフィックが美しく見えるトップシートの採用で、エコフレンドリーで長く使用できるスキーに。

7500シリーズカーボンベース

タフなソールのためにカーボン注入されたUHMWPE(超高分子ポリエチレン)を使用しています。

速さと頑丈さを両立し、尚且つワクシング効果も出やすいソールです。

VDSダンピング

ラバーを効果的な配置にすることで衝撃吸収性を高めています。また振動を抑えることでコントロールを容易にしています。

2.2mmユーロエッジ

2.2mm硬化鋼エッジを使用しています。高品質で素材を自社で再度熱処理をすることでより強度を高めています。

こんな人にオススメ

「クセのあるスキーが好きで他人とカブらない物が欲しい」

「ゲレンデとバックカントリー両方を高速クルージングするのに適したスキーが欲しい」

そんな人にオススメ。

かなりパワーを必要とするスキーなのでオフトレに励む人でないと使い続けるのは難しいかもしれない。

短いサイズを選べば出来ることも変わってくるかもしれない。

しかし、せっかくタフな設計のスキーなので斜面にある障害をガンガン突破するスタイルで攻めてほしい。

アメリカでも使い手を選ぶ製品を出し続けている意欲的なメーカーなので個人的にはもっと多くのスキーヤーに認知されるとイイなぁ~って思っています。

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