バックカントリーデビューをしたい人に

スキーについて

バックカントリーデビューをしたい人に

バックカントリーって流行ってるみたい。

でも危険もあるって聞くし、いまいち踏み出す勇気が持てない。

そんな人に出来るだけイージーにバックカントリーを始める方法を教えたい。

そんなことで今回は「バックカントリースキー・スノーボードの始め方」について書こうと思います。

ちなみに私は年間2~3回しかバックカントリースキーを楽しんでいない身の上。

つまりほぼ初心者です。

それだけに初心者がよく分からなかったり困ったりするポイントが理解できます。

そんなワケでバックカントリー初心者に向けた「バックカントリーの始め方」を今回はご紹介したいと思います。

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はじめは連れて行ってくれる人を探そう!

まずはバックカントリーでスキーやスノーボードを安全に楽しみたいのなら専門家の助けが必要。

昨今メディアで取り上げられるようにバックカントリーには多くの危険が存在します。

油断すれば遭難のリスクがある世界に踏み入るワケですから初心者がいきなり飛び込めば大事故になりかねません。

「だけどバックカントリーに精通した知り合いなんていない!」

そう思うのも当然ですが、そこは安心してください。

世の中にはバックカントリーに連れて行ってくれるガイドが沢山います。

雪山の道案内。バックカントリーのプロフェッショナルです。

彼らはバックカントリーにお客様を連れていくことを生業としています。

それだけに安全への配慮は一流です。

そんなガイドが運営する会社が主催しているバックカントリーツアーに参加すればバックカントリーへの道は一気に開けます。

右も左もわからない初心者が相手でも親切にイチから教えてくれます。

ですから、まずは自分のホームゲレンデの近くにガイド会社があるのか探してみましょう。

間違ってもバックカントリーに興味のある仲間たちだけで山に入ろうとはしないでください。

どんな心構えが必要か?

バックカントリーに行くうえで大切な心構えは何か?

それは「素直にプロ(経験者)の指示に従うこと」です。

人の手が入っていない自然の中に赴くわけです。

そこには初心者が知らない危険がたくさん潜んでいるんです。

そんな状況で自分勝手な行動や判断がどれだけ危険なのか前もって理解しておく必要があります。

ガイドが行かないと言ったら行かない。

ガイドが休むと言ったら休む。

たとえガイドが自分よりも若い人だったとしてもバックカントリーでは先輩であり指導者。

言われたことにすべて従う。その心構えはとても大切です。

そしてもう一つ重要な事は、参加する前にバックカントリーガイドツアーの一連の流れを予習しておく事です。

YouTubeで多くのスキーヤー・スノーボーダーがバックカントリーツアーの動画をアップしています。

それらをよく観て大体の行動パターンや道具の基本的な扱い方を予習しておきましょう。

何事も百聞は一見に如かずですが、やはり予習は大切。

「あ、これは動画で見た事と同じだ」

「この道具の使い方は動画では詳しく解説していなかったのでガイドさんに聞こう」

事前情報が多ければ自分が疑問に思ったことや、自分の理想に近いフィールドについて漠然としたイメージが持てます。

ステップアップには欠かせないポイントでもあるので時間があれば積極的にバックカントリーについての動画などを探してみましょう。

道具はナニが必要か?

バックカントリースキーやバックカントリースノーボードにはゲレンデを滑るのとは違った装備が必要です。

専門的なアイテムが多く初心者にはすべて把握するのが難しいかもしれません。

まず代表的なのが三種の神器といわれるビーコン、プローブ、ショベルです。

また自力で山を登るわけですから登攀用のアイテムも必要です。

スノーシューやクライミングスキンなどです。

より専門的な物でロープやピッケル、クランポンなどもあります。

しかし、それらは高価で最初から揃えるのは大変なことです。

バックカントリーガイドの会社ではこういった必要なアイテムをレンタルしています。

何がレンタル可能なのか分かれば自分で揃える最低限の装備が分かります。

まずはレンタルで経験をして、継続できる遊びなんだと感じたら徐々に揃えていくのが最善でしょう。

また冬山で行動するので食料や保温着、サングラスや日焼け止めなど登山と共通した物も多く必要です。

事前に予習はしっかりとして持ち物についてはしっかりと把握しておくのが理想ですが、厳冬期と春山では必需品も異なります。

バックカントリーと一括りにせずに臨機応変に持ち物を準備する必要があります。

もし自分で調べた範囲では不安が残ると思ったら遠慮せずに参加するガイド会社に問い合わせてみましょう。

ガイド会社が一番恐れるのは山での事故です。

それを回避しようとする参加者の質問への回答を面倒くさがるガイド会社のスタッフはいないでしょう。

いつが最適なのか?

意外にゲレンデの営業が始まる前でも、終了した後でも楽しめるのがバックカントリーです。

秋は立山など早くから雪が降るエリアではゲレンデ営業のシーズンよりも前からバックカントリーツアーは盛んです。

また春は標高の高い場所には十分な雪が残っているのでスキーを楽しむのに問題はありません。

気持ちいい陽気の中でハイクアップと滑走を楽しめます。

そして個人的にバックカントリーデビューにオススメなのは春だと思っています。

春のザラメ雪の気持ちよさは格別で、滑走すると病みつきになること間違いなしです。

また登攀・滑走技術や装備品などの観点からも同じことが言えます。

バックカントリーにはゲレンデのように整備された斜面はありません。

そこを滑り降りるとなれば滑走技術にはある程度のレベルが求められます。

またバックカントリーは自力で山を登るのが大前提です。

十分な体力が出来ていないと途中でバテてしまいます。

シーズンの序盤からバックカントリーの参加を念頭に十分な体力や滑走技術、そして知識を養うのはバックカントリーデビューを素晴らしいものにする重要な取り組みだと言えます。

装備品も春であれば大きな保温着や重い保温性の高いボトルなど携帯する必要が無く、ある程度軽量化が出来るのが初心者には嬉しいポイントです。

新雪をガンガン突き進むスキーヤーのイメージが先行してしまいがちなバックカントリーですが、個人的には安全性とお手軽さの点から春のバックカントリーデビューをオススメしたいと思います。

雨で中止になってしまうリスクが高いのと、晴れると日差しが強いのがちょっと悩ましいですが。

どこに行けばイイのか?

先にも書きましたがまずは近場でガイド会社を探しましょう。

なぜ近いところで探すのか?

それはバックカントリーは意外に疲れるからです。

馴染みのない場所で馴染みのない事をすれば疲労は尚の事増えていきます。

きっとガイドツアーが終わる頃にはアナタはヘトヘトになっているでしょう。

しかし明日が仕事ならばアナタはその疲れた体で家路につかなければいけない。

これはなかなか危険な事です。

人生が続けばバックカントリーを経験する回数も増やせます。

しかし疲れがたまった体で無理をして運転などすれば、その機会を失いかねません。

だから不慣れな事をするのであれば先ずは自分の良く知った土地や近くのエリアで始めるのが最善だと思います。

「人生初のバックカントリーは最高のガイドと始めたい!」

という気持ちもあるでしょうが、場数を踏んでいくとわかってくる事も増えます。

「あの人はこうだったなぁ~、あんな話をしてくれたなぁ~」

なんて考えながら徐々に自分に最適なガイドとガイド会社を探していけばイイと思います。

初心者にはどんな事が良くって、どんな事が悪いのか見極める目が養われていません。

とにかくやってみないと経験が積めないんです。

経験を積めば徐々に自分に合ったガイド会社がわかってきますし、自分に合ったメニューもわかってきます。

必要な最低限の装備もわかってくれば出費も最低限で済みます。

最初に正解を求めるのではなくて最高に近づくための一歩を踏み出す。

そんなつもりで気軽に近くのガイド会社に問い合わせてみるのが良いと思います。

まとめ

今回はバックカントリーデビューを考えている人に向けて一番お手軽で安全だと思われる方法をご紹介しました。

バックカントリーは今ではかなり難しい状況に置かれています。

メディアではルールを守らない人が遭難したニュースが多く流れます。

自己責任だ、救助者の負担が大きいだの話題には事欠かない状況です。

そんな状況下でバックカントリーデビューしようとすれば身近な人でも眉をひそめる人がいるかもしれません。

でも忘れないでほしいのは「ルールと節度を守る」という事が大切なんだ、という事です。

ルールを無視して他人に迷惑を掛けてしまえば、そりゃ当然怒られます。

しかしルールと節度を守った先で遭難してしまった場合はどうでしょうか?

もしかしたら厳しい意見をもらう事があるかもしれません。

でも何をするにしてもリスクはついてくるものです。

常識人が災難に見舞われた時に世間はそんなに叩いてこないものです。

尻込みしても人生は楽しくなりません。

折角なら最大限リスクをコントロールした上で楽しそうなことに挑戦しませんか?

雪山は毎年そこにあります。

でも私たちの時間は有限。

それなら気になっていたことを始めない手はありません。

バックカントリーにはきっと素敵な景色や経験や仲間がいます。

それを確かめに今シーズン新たな一歩を踏み出してはどうでしょうか?

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