【試乗レビュー】2026-2027 BLIZZARD CANVAS 118|Rustlerがあるのに、なぜ今コレを作った?

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【試乗レビュー】2026-2027 BLIZZARD CANVAS 118|Rustlerがあるのに、なぜ今コレを作った?

今回試乗したのはBLIZZARDから2026-2027シーズンに登場する新しいフリースキーシリーズ、

「CANVAS」

その中でも最も太いモデルとなる、

「CANVAS 118」

です。

センター118mm。

そして今回試乗したのはラインナップ最長となる188cm。

完全にパウダーを意識したスキーです。

実際に乗ってみると、まず感じたのがかなり高い安定感。

188cmという長さと118mmという太さを考えれば当然と言えば当然なのですが、それだけではありません。

しっかりしている。

でもガチガチという感じでもない。

パウダーに持ち込めば、その浮力を使ってかなり自由に遊べそうなスキーでした。

ただ個人的には性能とは別に気になったことがあります。

「BlizzardにはRustlerがあるのに、なんで今になってCANVASを作ったんだ?」

ということ。

今回はその辺りも含めてCANVAS 118について書いてみます。

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BLIZZARD CANVAS 118の基本情報

まずは基本的なスペックから。

  • メーカー: BLIZZARD
  • モデル: CANVAS 118
  • シーズン: 2026-2027
  • サイズ展開: 172 / 180 / 188cm
  • ウエスト幅: 118mm
  • スリーサイズ: 146-118-135mm(188cm)
  • ターン半径: 20m(188cm)
  • 重量: 約1,980g / 片足(188cm)
  • 試乗サイズ: 188cm
  • コア: Poplar + Paulownia Woodcore
  • 構造: Fiberglass & Carbon Light Sandwich
  • サイドウォール: Full ABS
  • ロッカー: Full Rocker Tip / Light Camber Under Foot / Rockered Tail
  • カテゴリー: Freeski / Powder / Freeride

まず目につくのは、やはりセンター118mmという太さ。

完全にパウダーを意識したスキーです。

そして188cmという長さ。

これだけを見ると、なかなか大物感があります。

一方で重量は約1,980g / 片足。

ポプラとポローニアを組み合わせたウッドコアにカーボンを使うことで、このサイズとしては比較的軽量に仕上げられています。

トップとテールには大きめのロッカー。

足元には僅かなキャンバー。

さらにテール側にもロッカーを入れることで、パウダーの中でスキーを自由に動かすことをかなり意識した設計になっています。

CANVAS 118を試乗した印象

まず感じたのは、

「かなり安定しているな」

ということ。

センター118mm。

188cm。

当然ながら接雪面積はかなり大きい。

それもあってスキー全体にどっしりとした安定感があります。

雪面の細かな変化にスキーが神経質に反応するというより、大きな面で雪を捉えて進んでいく感じ。

この感覚ならパウダーへ持ち込んだときには、かなり面白そうです。

118mmという太さによる浮力。

188cmという長さ。

そして大きく取られたトップとテールのロッカー。

深雪の中でスキーを沈めたり浮かせたり、テールを流したり、地形を使って方向を変えたり。

パウダーの中なら色々な動きを試したくなるスキーだと思います。

逆に今回のように整地を滑ってみると話は別。

やっぱり太い。

118mmありますからね。

エッジからエッジへ切り替えるには、それなりに人間側が働かなければいけません。

楽して一日中ゲレンデを滑るようなスキーではないと思いました。

CANVAS 118の良い点

圧倒的な安定感

まずは安定感。

188cmという長さもありますが、スキー全体が非常に落ち着いています。

スピードを上げても神経質な動きが少ない。

センター118mmという幅広いプラットフォームに乗っている感覚も強く、

「この上で何をしようか?」

と考える余裕があります。

CANVASというモデル名にも、この辺りの考え方が表れているのかもしれません。

パウダーでは相当な浮力を期待出来そう

今回の試乗条件では本格的なパウダー性能まで確認することは出来ませんでした。

ただ118mmという太さ、188cmという長さ、大きなロッカー形状を考えれば浮力についてはかなり期待出来ます。

しかも単純に浮くだけではなく、トップとテールを動かしやすい設計になっています。

パウダーの中を真っ直ぐ高速で突っ切るだけではなく、

ターンする。

スラッシュする。

テールを流す。

地形に当て込む。

飛ぶ。

そんな遊び方をするためのスキーなのでしょう。

浮力を使って様々な動きが出来そう。

ここがCANVAS 118の面白いところだと思います。

安定感がありながら極端に重くない

188cm、センター118mm。

これだけ大きなスキーなら、もっと重くても不思議ではありません。

それでも約1,980g / 片足。

もちろん軽量ツアースキーと比較するような重量ではありませんが、このサイズと安定感を考えれば比較的軽くまとめられています。

重さによる安定感だけに頼っているスキーではない。

ここは好印象でした。

グラフィックが万人受けしそう

そして個人的に結構好きなのがグラフィック。

CANVASという名前から、もっと奇抜なデザインで来るのかと思いました。

でも実物を見ると意外と落ち着いています。

個性的ではあるけれど派手すぎない。

若い人だけを狙った感じでもありません。

年齢を問わず選びやすいデザイン。

これはかなり好印象でした。

フリースタイル寄りのスキーだからといって、オジサンが履いた瞬間に無理している感じが出ない。

ここ、大事です。

CANVAS 118の悪い点

整地ではやっぱり筋力が必要

これは仕方ありません。

センター118mmです。

188cmです。

どう料理しても細いスキーにはなりません。

整地でエッジからエッジへ切り替えようとすると、それなりの力が必要です。

特に連続してターンしていると、

「太いスキーを動かしているな」

という感覚はハッキリあります。

朝イチのパウダーを楽しんだ後、そのまま夕方まで整地を滑り続ける。

出来なくはないでしょう。

でも、わざわざやりたいかと言われると微妙です。

一本ですべてを済ませるスキーではない

CANVAS 118を購入するときに重要なのがここだと思います。

個人的には、

二台目以降のスキーとして考えるのが最適。

普段使うセンター90~100mm前後のスキーがある。

そして雪が降った日に、

「今日は太いヤツを持っていこう」

とCANVAS 118を引っ張り出す。

そんな使い方が似合います。

毎日のコンディションをCANVAS 118一本で何とかしようとすると、118mmという太さがデメリットになる日も当然出てきます。

でも用途を絞れば話は逆。

降雪日に使う二台目として考えれば、118mmという太さそのものが大きな武器になります。

二台目のパウダースキーとして考えると魅力的

CANVAS 118を試乗して感じたのは、

「これは万能性を求めるスキーじゃないな」

ということ。

センター118mmという時点で役割はかなり明確です。

雪が降った。

パウダーがある。

それならCANVAS 118。

雪が降っていない。

朝からカチカチ。

だったら別のスキー。

これでイイと思います。

何でも一本で済ませようとすると、道具はどんどん中途半端になります。

CANVAS 118はその逆。

パウダーという得意な状況を明確にして、そこで遊ぶための性能を与えた。

だからこそ、

すでに一本持っている人の二台目。

これが個人的には最もオススメしやすい購入パターンです。

でも、なぜ今CANVASなの?

そしてCANVASシリーズについて一番気になったところ。

BLIZZARDにはすでに、

RUSTLERシリーズ

があります。

これが長年人気。

フリーライドスキーとして知名度も高く、実際にゲレンデでもよく見かけます。

性能面でも評価されている。

それなのに、

「なぜ今になってフリースタイル寄りの新シリーズを出すんだ?」

という疑問がありました。

少し調べてみると、どうやらCANVASはRUSTLERを置き換えるためのシリーズではないようです。

RUSTLERが方向性のあるフリーライド性能やエッジグリップ、荒れた雪面での安定性などを重視しているのに対して、CANVASはもっと自由。

トップとテールのロッカーを大きく取り、スキーを流したり、飛んだり、スイッチしたり。

滑走ラインそのものを自由に作るためのスキー。

そんな方向を狙っています。

BLIZZARD自身もCANVASを「これまでやったことのない」プロジェクトとして開発しており、フリーライドアスリートからのフィードバックをかなり取り入れているようです。

つまり、

RUSTLER=山を攻略するフリーライド

だとすれば、

CANVAS=山を使って遊ぶフリースキー

という違いなのかもしれません。

そう考えると、ようやくCANVASの存在理由が見えてきます。

RUSTLERとCANVASは競合するのか?

とはいえ実際に購入するとなれば、やっぱり悩むと思います。

BLIZZARDで太めのフリーライドスキーが欲しい。

そうなったときにRUSTLERという実績のある選択肢があるからです。

安定感。

高速性能。

荒れた雪への強さ。

こうした部分を優先するならRUSTLER。

一方で、

パウダーでスキーを自由に動かしたい。

テールを流したい。

地形で遊びたい。

ジャンプしたい。

そんな人ならCANVAS。

同じフリーライドカテゴリーでも、楽しみ方の方向が違うのでしょう。

個人的にはRUSTLERが安定的な人気を得ているだけに、

「わざわざ新シリーズを作る必要があったのか?」

という疑問はまだ少し残ります。

ただCANVAS 118に実際に乗ってみると、少なくともRUSTLERを少し太くしただけのスキーではありません。

BLIZZARDが別シリーズとして出した意味は理解出来ました。

まとめ

2026-2027 BLIZZARD CANVAS 118は、かなり目的のハッキリしたスキーでした。

センター118mm。

188cm。

大きなトップ&テールロッカー。

そして約1,980gという比較的抑えられた重量。

実際に乗ってみても安定感はかなり高い。

これをパウダーへ持ち込めば、118mmの浮力を使ってかなり自由な動きが出来そうです。

一方で整地では当然ながら太さを感じます。

エッジからエッジへの切り替えには筋力が必要。

だからこそ、

CANVAS 118を一本だけ所有するというより、二台目として持つ。

個人的にはこれが一番しっくりきます。

普段使いのスキーは別にある。

雪が降ったらCANVAS 118を持ち出す。

そんな使い分けが出来る人には、かなり面白いスキーでしょう。

そして気になっていた、

「RUSTLERがあるのに、なぜCANVAS?」

という疑問。

乗ってみると少し理解出来ました。

RUSTLERとは目指している遊び方が違います。

速く、強く、安定して滑るだけではない。

スキーを流したり、飛んだり、地形を使ったり。

もっと自由に雪山を遊ぶ。

そのためにBLIZZARDが作った新しい選択肢がCANVASなのでしょう。

ただですね。

RUSTLERという完成された人気シリーズがあるメーカーが、今になってここへ踏み込んできた。

この判断が市場でどう評価されるのかは結構気になります。

CANVASが新しい定番になるのか。

それとも「結局RUSTLERで良くない?」となるのか。

個人的にはスキーそのもの以上に、そこも含めて今後が気になるシリーズです。

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