【2025-2026スキー試乗会レポート】VOLKL PEREGRINE72

スキーについて

【2025-2026スキー試乗会レポート】VOLKL PEREGRINE72

「フリーライド系に乗ってたスキーヤーがカービングスキーに興味が出たら、どんなスキーから使い始めるのがイイですか?」

そうスタッフさんに聞いて借りたのがこちら。

VOLKLのPEREGRINE72

地味目の色合いとカクカクの仕上げがさすがのドイツ製を感じさせます。

どうやらDEACONというシリーズが終わってコチラのシリーズに引き継がれたようです。

人気だったDEACONの意志をどこまで受け継いでいるのでしょうか?

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スキーの基本スペック

試乗スキー:長さ173cm

長さ3サイズラディウス重さ
158cm125-72-10312.7m3025g
163cm125-72-10313.5m3070g
168cm125-72-10314.5m3135g
173cm125-72-10315.4m3205g
178cm125-72-10316.4m3285g

※公開されている情報が無いので今シーズンのデータを引用しています。正確な情報はメーカーかショップにお問い合わせください。

乗ってみた印象

過去にDEACONには乗ってみた事があって、その時には「カービングやっていきたいならコレは良いよなぁ~」って感想を持っていたのでした。

さすがにこのジャンルのスキーでハズレってことは無い。

あったとすれば自分の技術とスキーのグレードが合っていないという事ぐらい。

スキーそれぞれに個性はあるワケだから、自分がそれに合わせていくつもりがあればスキー選びは難しくない。

そんな事を考えながら乗ってみると、驚き!コレは扱いやすいのに安定感もしっかりとしている。

アイスバーンでもキレあって食いついていく感じがあるし、溶け始めた雪でも4WD車のように突き進んでいく。

これは頼りがいがあるぞ!

大きなターンはゲレンデの込み具合から挑戦できなかったけど、小さくコンパクトにターンするのも中速域での意識的な切り返しにもキレイに反応してくれる。

これは「攻めたスキーもクルージングにも合わせてくれるなかなか気の利いたスキーだなぁ」と感じました。

投入されているテクノロジー

VOLKLは蘊蓄大好きな中年にビシバシ響くテクノロジーの話をたくさん出してくてくれるメーカー。

さすがドイツの会社!よくわからなくても納得して買っちゃいそうです!

公式サイトに詳しく書いてあるからそのまま引用しちゃいます。

テーラードカーボンチップ

この革新的な製造プロセスでは、個々のカーボン繊維をキャリア素材に刺繍することで、新しいテーラードカーボンチップが作られています。これにより、カーボン繊維を応力線に沿って正確に配置することが可能になり、スキーの先端部分の性能に全く新しい可能性が開かれます。スキーの操作性に決定的な影響を与える部分です。繊維の太さとミリ単位の正確な配置によって、剛性、ねじれ、そして滑走特性を specifically に調整することができます。このようにして、繊維はスキーの必要な部分にダイナミクスを導きます。視覚的に統合されたテーラードカーボンチップは軽量で、少ない労力で俊敏なトップの反応を可能にし、素早くエネルギーを蓄積します。そのため、テーラードカーボンチップは、正確性、ダイレクトなチップレスポンス、そしてアクティブなスキーの楽しさを新たなレベルに引き上げます。

ナルフルチターナル

チタンのセットアップにより、スキーは俊敏でダイナミックになります。特に、ハードで高速、そしてアグレッシブなライディングスタイルを好むスキーヤーは、この構造の素早いレスポンスの恩恵を受けるでしょう。

フルサイドウォールABS

ABSは、強度と耐衝撃性に優れた、耐久性と弾力性のあるプラスチックです。衝撃や衝撃に対する高い耐性を備えているため、スキーの耐久性と寿命が向上します。これらのサイドウォールにより、スキーヤーからスキーのエッジへの正確なパワー伝達が可能になります。

3Dグラス

従来のグラス構造と比較して、チップとテールエリアに3次元で多層に折り畳まれたグラスレイヤーを採用。エッジグリップが向上し、ターン中の rebound がより力強くなります。

1.スキーのチップとテールに3D.GLASSを統合 // ビンディング下のフラットガラスによりセンターが柔らかくなり、あらゆる速度で可変ターンが可能になります。

2.サイドウォール上のグラス // 氷の斜面での優れたエッジグリップのために追加のサポートを提供しま。

3.チップ&テールエリアの垂直グラス // エッジto エッジの切り替えを高速化するための、より大きな pop 。

Base P-Tex 4504

超高密度で焼結された超高分子量ポリエチレンベース。優れた耐摩耗性と完璧なワックス吸収に加えて、P-Tex 4504は非常に高速で、Völklのトップモデルとレースモデルのみに採用されています。この素材は、熱伝導性と導電性を高める特別な添加剤でアップグレードされており、レースにおける最高の滑走性と最高速度でその品質を証明しています。

マルチレイヤーウッドコア

サイドウォールは、サンドイッチコアの側面に、非常に安定性の高い木材層とラミネートされています。サンドイッチコア構造の中央に、より柔軟で軽量な木材を組み込むことで、多くの利点が得られます。サイドウォールに隣接する硬材部分は、パワー伝達を高め、エッジグリップを向上させ、外力に対するエッジの支持力を強化します。スキー中央部の軟材部分の軽量化は、敏捷性と操作性を向上させ、スキー全体の重量を軽減します。スキー全体にわたって両方の木材を組み合わせることで、スキーの剛性が最適に配分され、操縦精度が向上します。これは、アグレッシブなオンピステやレースでの使用を目的とした、最初で唯一のサイドウォール/コアテクノロジーであり、100分の1秒を争うレースでも、勝利と敗北を分ける性能を提供します。

こんな人にオススメ

レースやってた人や基礎系の固い板に乗ってた人が少しリラックスしたスキーに移行したいと感じたら乗ってみてほしいスキー。

それに普段太い板に乗っている人が検定などを目指したいと考えた時にもオススメだと思う。

72mmというセンターはスキーヤーがいるジャンルによって「太い」と感じるか「細い」と感じるか分かれるところ。

でも足元の安定感は太い板から履き替えても違和感はない。

逆に細い板を使っている人には少しゆとりが感じられて、ゲレンデクルージングやいろいろな雪面状況を楽しむのに合っているんじゃないだろうか?

とても器用な板だと感じたのでもっと長時間乗れてたらさらに深掘り出来たとも思うけれど、これが制限時間ギリギリで借りたモデルだったのでこのくらいかな。

どうやらプレートとの組み合わせが何種類かあるみたいなので色々わかったら追加情報加えていきたいと思います。

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