【映画で見る脱げるカラダ】激戦 ハート・オブ・ファイト
筋トレシーンが多めのモチベーションが上がるような映画ってないかなぁ。
それなら『激戦 ハート・オブ・ファイト』がオススメだよ!
今回は2015年公開の香港映画
『激戦 ハート・オブ・ファイト』
をご紹介します。
胸アツなドラマと鍛え上げられた肉体が魅力の一本です!
人生の最大ドン詰まりに直面した人々の逆転劇と素晴らしい筋肉
人生は山あり谷あり。
そんな人生のドン底と言える境遇にいる人々が出会いや格闘技を通じて逆転を果たす爽快な香港映画。
それが今回ご紹介する『激戦 ハート・オブ・ファイト』です。
俳優たちのカラダ造りがヤバい本気度の一本。
個人的に格闘技映画の中で末永く語り継がれても良いのでは?と思える作品です。
正直言って観ないと損。
『激戦 ハート・オブ・ファイト』とは
原題:激戰 Unbeatable
2013/香港 上映時間116分
監督・原案・脚本:ダンテ・ラム
製作:キャンディ・リョン
製作総指揮:ユー・ドン、ジェフリー・チャン
原案:キャンディ・リョン
脚本:ジャック・ン、フォン・チーフォン
撮影:ケニー・ツェー
美術:チョン・シウホン
衣装:ステファニー・ウォン
編集:アズラエル・チュン
音楽:ヘンリー・ライアクション
監督:リン・チーワー
出演:ニック・チョン、エディ・ポン、メイ・ティン、ワン・バオチャン、クリスタル・リー、アンディ・オン、ジャック・カオ、フィリップ・キョン、ウィル・リュー
過去の失敗がもとでボクシング界を追われた中年男のファイ。
父親の会社が倒産して一気に貧困層に突入して出口の見えないスーチー。
息子を事故で亡くし心が壊れてしまったクワン。
そしてその娘のシウタン。
四人のドン詰まり人生が出会いを通して動き出す!
磨き上げられた肉体がぶつかり合い、哀しみの淵にある心と心が響きあう!
という展開の「聞いただけで劇場に走りたくなる映画」ではありますが、公開は2015年。
今では各VODサービスで観られるので、そちらでどうぞ。
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あらすじ
若い頃の八百長試合のせいでボクシング界を追われたファイ。
40代も中盤になってもジムの雑用係でギリギリの生活。借金取りにも追われてトホホな毎日。
そんな彼が新しく転がり込んだ下宿先の部屋主のクワンは、昔夫に捨てられてヤケになって酒浸りだった時に息子を自分のせいで亡くしてしまい心を塞いでしまったシングルマザー。
娘のシウタンの献身的な頑張りでなんとか毎日を生きている。
ファイのお節介過ぎるキャラに鬱陶しさを感じつつも徐々に心の距離が縮んでいく親子二人。
そんな生活が始まった矢先にファイのジムに通うスーチーがファイの過去を知り弟子入りを申し込む。
苦い過去があるファイは断るがスーチーのアツい思いに絆されてトレーナーを引き受ける。
スーチーは父親が破産して今では父子の二人で貧乏生活しているが、父は酒浸りで人生に背を向けてしまっていて毎日飲み屋に迎えに行く生活。
そんな父親に人生をやり直して欲しいと感じて自らが挑戦する姿を見せようとしていた。
スーチーが挑むのはデカい賞金の出るMMA(総合格闘技)のビッグイベントで強敵揃い。
建設現場の仕事の合間も必死の筋トレをして、尚且つファイのトレーニングを受けて成長したスーチーはバリバリ勝ち進んでいくが、優勝候補の強敵の投げ技で脊椎にダメージを受けてしまう。
病院のベッドで寝たきりになったスーチーを見て心に火が付いたファイは自らも格闘技のイベントに出場する事を誓う。
複雑な家庭環境のクワン親子にも闘う姿でメッセージを送るファイ。
40男の再起をかけたアツいアツい戦いの結末や如何に!?
白熱の試合シーン。ついつい握った拳に力がこもる!
今作でとにかく圧巻なのは格闘技の試合シーン。
映画的な見せ場も多く有りながら実戦的でスピーディーな試合展開が観ていて心拍数が上がってしまいます。
打撃・投げ・締め・関節技と総合的な能力が必要とされるMMAだけに肉体もバキバキに鍛え上げられていて、役者さんなのに妥協のない「現役の人たち感」がバリバリ出ています。
本作では職場環境を活用したDIY精神あふれるトレーニングシーンも見所で、往年の名作『ロッキー』のような男子のハートを掴んでくる演出が多く、スキマ産業としては筋トレのモチベーションが上がるのでお気に入りの作品であります。
多くの『脱げるカラダ』がぶつかり合う様は二日寝ていない脳ミソでも一瞬で覚醒するほどの破壊力を持っています。
痛そうな演出は容赦ないですが、それだけに見応え十分!
適役の俳優さん達もイケイケな体で作品に花を添えます。
映画的な爽快なシーンも多く、心の中の少年が目を覚ますようです。
「探していたのはこれだ!」という感覚。
バツグンに磨き上げられた男たちのカラダ
最注目は40代の『脱げるカラダ』!
やはり今作の見所は闘うために鍛え上げられた男の肉体。
主演のニック・チョンは撮影当時40代ド真ん中。
そんな彼は9ヵ月のトレーニングで凄まじいボディを我々に見せてくれます。
映画のドラマ部分ではリラックススタイルが行き過ぎた服を身に纏っているので気付きませんが、リングに上がる段階では完成された中年ボディで観ているモノを圧倒してきます。
このおじさん⇧がこのように⇩なります。
冗談のような本当の話ですから観た瞬間に「やれば出来るんだ!」と我々中年男性に夢と激アツなモチベーションを与えてくれます。
CG効果じゃないナチュラルな筋肉で脱いでいる時間も絵になる中年男性。
これはスキマ産業(仮)的ゴールであるとも言えて、リピート間違いなしの作品です。
とにかく全員隙が無いカラダ造り!
こりゃたまげたゼ!
ドラマだって魅せるぜ!
『激戦 ハート・オブ・ファイト』はドン底からの復活劇が映画の見所でもあります。
息子を亡くしたクワンと娘。その親子とファイの交流でゆっくりと心が解れていく過程はドラマとしての見応えも十分。
上海国際映画祭ではファイを演じたニック・チョンとクワンの娘シウタンを演じたクリスタル・リーが共に主演男優賞と女優賞を受賞しています。
分かりやすすぎるシナリオでアクション偏重になってしまいがちな筋肉映画を誰でも楽しむことが出来るレベルに仕上げてきたダンテ・ラム監督は流石ですね。
「蹴る殴るってだけの映画はどうもねぇ~」って思っている人にほどオススメしたい一本です。
もともと主演を演じたニック・チョンはアジアの映画界では演技の評価が高い人。
80年代から活動しているキャリアの長いベテランです。
まとめ
さて、今回は香港製のアツいアツい格闘技映画である
『激戦 ハート・オブ・ファイト』
をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
40代半ばでも『脱げるカラダ』をゲットするのは全然遅くないってことが理解できる本作は、モチベーションを上げたい筋トレ停滞時期の人にお薦めしたい作品となっています。
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