【試乗レビュー】LINE POISSON 186㎝|もっとクセがあっても良かったんじゃない?

LINEから2026-2027シーズンに登場したニューモデル。
「POISSON(ポアソン)」
見た瞬間から気になっていたスキーだったので試乗会で乗ってみました。
センター110mm。
独特なStepped Tail。
さらにチタナルまで入っている。
スペックを見る限りでは「かなりクセの強いスキーなんじゃないか?」と思っていたんですよね。
ところが実際に乗ってみると、その印象は良い意味でも悪い意味でも裏切られることになりました。
LINE POISSONの基本情報

まずはPOISSONの基本スペックから。
- メーカー: LINE SKIS
- モデル: POISSON
- シーズン: 2026-2027
- サイズ展開: 165 / 172 / 179 / 186cm
- スリーサイズ: 144-110-133mm
- ウエスト幅: 110mm
- ターン半径: 約18.5m
- 重量: 約2,150g / 片足
- 試乗サイズ: 186cm
- コア: Aspen Veneer Core
- 主な構造: Titanal Shape / Stepped Tail / Uni-Carbon Stringers
今回試乗したのはラインナップ最長となる186cm。
センター110mmに加えてチタナルを使った構造。
そして何より普通じゃないのがテールです。
サーフボードから着想を得たという「Stepped Tail」が採用されています。
このスペックを見れば、
「これは相当攻めたスキーなんじゃない?」
と思ってしまいます。
自分も試乗する前は、かなり硬くて反応が強く、乗り手にもそれなりの技術を要求するスキーを想像していました。
POISSONを試乗した印象

ところが乗ってみると、
「あれ?意外と普通に乗れるぞ」
というのが最初の印象でした。
もちろん柔らかいスキーではありません。
センター110mmでチタナルも入っているので、それなりの強さは感じます。
でも事前に想像していたほど手強くない。
186cmという長さも含めて、もっとスキーに振り回されるくらいの強烈な乗り味を想像していたんですが、実際にはかなり素直。
スキーからの反応も分かりやすく、意外なほど扱いやすい。
これはPOISSONの良いところだと思います。

ただし。
乗っているうちに別の感想も出てきました。
「せっかくこんな形なんだから、もっと変なスキーでも良かったんじゃない?」
ということ。
POISSONの良い点

見た目から想像するより圧倒的に扱いやすい
POISSON最大のメリットはここかもしれません。
見た目もスペックもかなり攻めています。
センター110mm。
186cm。
チタナル。
そしてStepped Tail。
なかなか物騒な材料が並んでいます。
ところが実際には、それほど身構える必要はありませんでした。
板からの反応も分かりやすく、ある程度スキーに乗れている人なら普通にコントロール出来ると思います。

しっかり感と扱いやすさのバランスが良い
軽量パウダースキーのような頼りなさもありません。
チタナルを採用していることもあって足元にはしっかり感があり、それでいてガチガチに硬くて曲げられないわけでもない。
このバランスはかなり好印象でした。
降雪時のゲレンデを高速で滑ったり、荒れた雪面を突破したりするような使い方にも期待出来そうです。
センター110mmとしては汎用性が高そう
POISSONはパウダーだけを狙ったスキーではありません。
センター110mmなので当然パウダーでの浮力は期待出来ますが、実際に乗ってみると圧雪でも思った以上に普通に滑れる。
一本で様々なコンディションを遊びたい人にとって、この扱いやすさは大きなメリットだと思います。
POISSONの悪い点

逆にクセが無さすぎる
扱いやすい。
これは間違いなく長所です。
でもPOISSONの場合、それが短所にも感じました。
これだけ特徴的な形をしているんです。
しかもLINEです。
だったら、
「なんじゃこりゃ!」
くらいの乗り味でも良かったんじゃないでしょうか。
Stepped Tailを採用した独特なシェイプから想像していたほど強烈な個性は感じませんでした。
もっと攻めた性能でも良かった
個人的にはここが一番惜しい。
せっかくPOISSONという新しいスキーを作るのであれば、もう少し乗り手を選ぶくらい攻めた性能でも良かったと思います。
硬い。
速い。
反応が強烈。
扱いにくいけれどハマったら最高。
そんなスキーを想像していた部分があります。
実際のPOISSONは思っていた以上に優等生でした。
これは多くの人にとってメリットでしょう。
でも変なスキーが好きな人間からすると、ちょっと物足りない。
これならOPTICでも良いのでは?
試乗後に一番引っ掛かったのがここです。
LINEにはすでにOPTICシリーズがあります。
チタナルを使ったパワフルなフリーライドスキーが欲しいのであればOPTICという選択肢がある。
それを考えると、
「POISSONだからこそ味わえる圧倒的な何か」
がもう少し欲しかった。
POISSONの個性的なシェイプやStepped Tailに強く惹かれるのでなければ、自分ならOPTICシリーズと比較してから購入を考えると思います。
POISSONは良いスキー。でも期待したのはもっと変なスキーだった
今回POISSONに乗って感じたことをまとめるなら、
「想像以上に完成度が高く、想像以上に普通に乗れてしまうスキー」
ということになります。
これは決して悪い評価ではありません。
むしろセンター110mm、186cm、チタナル入りというスペックを考えれば、ここまで扱いやすく仕上げたことは凄いと思います。
でも個人的には、
もっと攻めて欲しかった。
せっかくLINEがこんな変な形のスキーを作るんです。
誰にでも勧められる必要なんてない。
乗った瞬間に笑ってしまうくらいクセがあっても良かった。
「扱いやすい」という長所が、そのまま「ちょっと物足りない」という短所にもなってしまった。
そんな少し不思議な印象が残ったスキーでした。
まとめ
LINE POISSONは見た目やスペックから想像するほど難しいスキーではありませんでした。
むしろ186cmでも意外なほど扱いやすく、しっかり感と操作性のバランスはかなり良い。
センター110mmのフリーライドスキーとして考えれば、完成度は高いと思います。
ただ自分がPOISSONに期待していたのは、完成度よりも強烈な個性だったのかもしれません。
Stepped Tailという変わった形。
チタナル。
LINEというメーカー。
ここまで材料が揃っているなら、もう少し乗り手を困らせるくらいでも良かった。
良いスキーなのは間違いない。
でも自分ならOPTICとPOISSONを並べて、
「本当にPOISSONじゃなきゃダメなのか?」
そこをもう一度考えると思います。
変な形なのに意外と普通。
POISSONに乗って一番面白かったのは、もしかするとそこなのかもしれません。


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