【試乗レビュー】BLIZZARD RUSTLER 11|しっかりしているのに、しなやか。評判通りの完成度

今回試乗したのは、BLIZZARD RUSTLER 11です。
試乗サイズは180cm。
RUSTLERシリーズといえば、BLIZZARDを代表するフリーライドシリーズ。
そしてRUSTLER 11は、その中でもパウダーやビッグマウンテン寄りに位置するモデルです。
以前から評判の良いスキーなので、
「実際そんなにイイの?」
と思いながら乗ってみました。
結論から言ってしまうと、
確かに完成度が高い。
しっかりしている。
高速域でも安定している。
それなのにガチガチではなく、スキーから返ってくる反応にはしなやかさがあります。
ただし、
誰にでもオススメ出来るスキーではありません。
RUSTLER 11の性能を楽しむためには、それなりの技術と体力が必要。
非常に良く出来たスキー。
でも、乗る側にもそれなりの準備を求めてくるスキーでした。
BLIZZARD RUSTLER 11の基本情報
今回試乗したRUSTLER 11の基本スペックです。
- メーカー: BLIZZARD
- モデル: RUSTLER 11
- 試乗サイズ: 180cm
- サイズ展開: 168 / 174 / 180 / 186 / 192cm
- センター幅: 約114mm
- ターン半径: 19m(180cm)
- スリーサイズ: 142-114-132mm(186cm)
- コア: Trueblend Free Woodcore
- 構造: FluxForm / Titanal Sandwich Full Sidewall
- 形状: Rocker-Camber-Rocker
- カテゴリー: Freeride / Powder
RUSTLERシリーズには9、10、11があり、数字が大きくなるほど太くなります。
その中でもRUSTLER 11はセンター約114mm。
完全に、
「雪が降った日に持って行きたい方」
です。
ただ、実際に乗ってみると単純なパウダー専用機ではありませんでした。

RUSTLER 11を試乗した印象
まず感じたのが、
しっかりしている。
センター110mmを超えるフリーライドスキーですが、頼りなさがありません。
速度を上げてもスキーが暴れにくい。
荒れた雪面でも安定している。
太いスキーにありがちな、
「柔らかくてフワフワして楽しい!」
という方向とは少し違います。
だからといって、
ガチガチに硬いわけでもない。
ここがRUSTLER 11の面白いところでした。
しっかりしているのに、しなやか。
スキーへ力を入れれば、それに対して自然に反応してくれる。
力でねじ伏せる感じではありません。
この辺りのバランスが非常に良かったです。
RUSTLER 11の良い点
しっかり感としなやかさのバランス
RUSTLER 11で一番印象に残ったのはコレ。
強いスキーなんですが、
強いだけではない。
高速域で安定させるだけなら、もっと硬くすることも出来ると思います。
でも硬くしすぎれば、今度はスキーを動かしにくくなる。
RUSTLER 11にはスキー全体に適度なしなやかさがあります。
入力すると、
グッ。
と受け止めて、
スッ。
と返してくれる。
この反応が気持ちイイ。
BLIZZARDのTrueblend Free Woodcoreは、センター部分を強くしながらトップとテールを比較的柔らかくするよう設計されています。
実際に乗ってみても、
「硬い」ではなく「しっかりしている」
という表現の方が合っていると思いました。
高速域で安心出来る
そして、
高速域での安定感もかなり良い。
RUSTLER 11はスピードを上げた方が面白くなってきます。
広い斜面。
荒れた雪。
深雪。
そして少し大きめのターン。
こういう状況でスキーをプッシュしていく。
するとRUSTLER 11の良さがどんどん出てきます。
センター110mmオーバーの太さがありながら、速度を出したときの不安感が少ない。
むしろ、
「もっと行けそう」
と思わせてくれる。
フリーライドで積極的にスキーを動かしていきたい人には、かなり魅力的だと思います。

フリーライドでプッシュしたい人には最高
RUSTLER 11は、
ただパウダーを気持ち良く滑るためだけのスキーではないと思います。
スピードを出す。
荒れた斜面へ入る。
地形を使う。
ジャンプする。
スキーをしっかり踏む。
そして次のターンへつなげる。
自分からスキーをプッシュして遊びたい人向け。
RUSTLER 11の性能を引き出そうと思えば、それだけ遊び方も広がっていく気がします。
ここが非常に魅力的でした。
RUSTLER 11の悪い点
中級者には少し敷居が高い
完成度は高いです。
扱いにくいスキーでもありません。
でも、
「扱いやすい=誰でも楽しめる」ではありません。
ここは結構重要だと思います。
RUSTLER 11はセンター110mmオーバー。
それなりに重量もある。
そしてスキー自体もしっかりしています。
中級者がゆっくり滑っても使えないわけではありません。
ただ、それではRUSTLER 11の面白い部分をあまり使えない。
このスキーが本当に楽しくなってくるのは、
ある程度速度を出して、
しっかり踏んで、
スキーから返ってくる反応を使えるようになってから。
つまり、
上級者が楽しめるように作られたスキー
だと思います。

普段からトレーニングしている人向け
そしてもうひとつ。
個人的には、
普段から身体を動かしている人に乗ってほしい。
と思いました。
もちろん筋トレしていないと滑れないわけではありません。
でもRUSTLER 11で一日ガッツリ遊ぼうと思ったら、それなりに体力が必要です。
特にこのスキーの良さが出る速度域まで持っていって、
荒れた斜面を滑って、
スキーを踏んで、
また次の斜面へ行く。
これを繰り返すなら、
板より先に人間がバテます。
せっかくRUSTLER 11を履くなら、板の性能に身体が負けるのはもったいない。
冬だけスキーをするというより、
シーズンオフも走る。
筋力トレーニングをする。
身体を作って冬を迎える。
そんな人の方が、このスキーを楽しめると思います。
VAN DEER FREERIDE 108ほどストイックではない
今回の試乗会ではVAN DEER FREERIDE 108にも乗りました。
あちらも高速域での走破性が非常に高いスキーでした。
ただ、個人的には性格が少し違います。
VAN DEERは、
「もっと来い」
という感じ。
RUSTLER 11は、
「もっと行っても大丈夫だよ」
という感じ。
似ているようで結構違います。
RUSTLER 11にも乗り手の技術と体力は必要です。
でもスキーから感じる威圧感は少ない。
この辺りが、
しっかりしているのに、しなやか
という最初の印象につながっている気がします。
デザインはかなり変わった
そして今回気になったのがグラフィック。
新しいRUSTLER 11は、
かなり中性的なデザインになった
と思います。
個人的にはキレイだと思います。
フリーライドスキーにありがちな、
「俺は強いぞ!」
みたいなデザインでもない。
女性が履いても違和感がなさそうです。
スキーとしての方向性を考えると、このデザインとのギャップも面白い。
ただ、
以前のBLIZZARDのシンプルなデザインが好きだった人はどうでしょう?
これは好みが分かれそう。
性能とは全く関係ありません。
でも、
スキーは長い。
しかも結構目立つ。
だからデザインは重要です。

RUSTLER 11は「完成度が高い」で終わらせたくない
RUSTLER 11を一言で評価するなら、
完成度が高い。
これで終わります。
でも、それだけでは少しつまらない。
完成度が高いというのは、
誰でも簡単に乗れるという意味ではありません。
RUSTLER 11の場合、
安定感。
しなやかさ。
反応。
浮力。
操作性。
それぞれの性能が高いところでバランスしています。
だからこそ、
乗り手が上手くなればなるほど、その完成度を使える。
そんなスキーなんじゃないかと思います。
こんな人にオススメ
RUSTLER 11をオススメしたいのは、
- パウダーだけでなく荒れた斜面も積極的に滑りたい
- 高速域での安定感を重視する
- スキーをしっかり踏んで滑れる
- 地形やジャンプも楽しみたい
- フリーライドで自分をプッシュしたい
- 上級者になっても長く楽しめるスキーが欲しい
- 普段から身体を動かしている
逆に、
「太いスキーでのんびりパウダーを滑りたい」
という人には少しオーバースペックかもしれません。

まとめ
BLIZZARD RUSTLER 11。
評判が良い理由は分かりました。
完成度が高い。
しっかりしている。
でも硬すぎない。
スキーへ入力すると、しなやかに反応する。
そして速度を上げても安定している。
特に、
フリーライドで自分をプッシュしたい人にはかなり面白いスキー
だと思います。
ただし、その性能を楽しむには技術が必要。
そして体力も必要。
中級者が乗れないスキーではありません。
でも中級者に、
「RUSTLER 11最高だから買いなよ!」
と簡単に勧めるスキーでもないと思います。
このスキーが面白くなるのは、
自分からスキーへ力を伝えられるようになってから。
だからこそ上級者なら長く楽しめそうです。
乗り手が上達しても、まだ先がある。
身体を鍛えれば、もっとプッシュ出来る。
速度を上げれば、また違う良さが出てくる。
そう考えるとRUSTLER 11は、
自分の限界より、少し先を走ってくれるスキー。
なのかもしれません。
完成度が高い。
評判も良い。
実際に乗っても良かった。
困ったことに、
こういうスキーは記事を書く側としては悪口を探すのが大変です。


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