FACTIONの中で選ぶなら『Agent3』だね。
スキー情報に溢れる夏。
早期受注会に行ったら選択肢が増えすぎて逆にパニック。
そんな人も少なくないでしょう。
そんな人に向けて心をクールダウンする記事をお届けしようと思います。
題して『このメーカーのラインナップの中からなら俺は〇〇を選ぶね』シリーズです。
このメーカーのラインナップの中からなら自分は〇〇を選ぶね
自分が欲しいスキーって情報が増えれば増えるほど選択肢も増えてしまって定まらなくなってしまう。
スキー選びでのあるあるな状況です。
そんな時に全く関係ない人のスキー選びを知ると「そういった考えもあるのかぁ」と少し冷静になったりします。
ジャンルが違っても、スキーに対する熱量が違っても同じスポーツを楽しむ者同士の情報交換ってのは有意義なものです。
国内の雑誌やスキー情報サイトなどはかなり提灯記事(申し訳ないですが事実だと思います)が多いので実際のスキー選びには参考にできない現実があります。
それなら他人のスキー選びの基準を知った方が、自分のスキー選びの方向性も定まってくるんじゃないかと思うんですね。
人の話を聞いて、自分の解像度を上げる。
それが出来るとイイかなぁ~と思います。
スキマ産業の管理人について
年齢:40代(もうすぐアラフィフ)
スキー歴:40年以上
年間滑走日数:15~20日
スキースタイル:ゲレンデ:バックカントリーの比率7:3。主にセンター95~115のフリーライド系のスキー3種を使用する。大会経験はJapan Freeride Openに一度参戦しただけ。
身体スペック:身長183㎝。体重65㎏。トレーニングは週3~4回。ジョギングは5㎞/日で週3~4回。
主なスキーエリア:長野県木曽エリア、白馬エリア
FACTION SKIS
さて今回のお題となるのは人気爆発中の『FACTION SKIS』です。
表彰台でもゲレンデでもBCエリアでも沢山見かける成り上がりメーカーですね。
フリースタイルやフリーライド系のスキーヤーで知らない人はいないメーカーと言えるでしょう。

まず忘れてはいけない事として
個人的にスキー選びで大切にしている考えがあります。
これを忘れるとスキー選びがグダグダになっちゃう。
スキーは板もビンディングもブーツも、その他の装備も自分のコンセプトに合わせていかないと個々の道具が本領を発揮できないスポーツでもあります。
それだけに常に心に留めておきたいコトと言えますね。
なんでも出来るスキーなんて無い
雑誌やショップでよく聞くフレーズですが、皆さんも「そんなスキーは無ぇ」って事はわかっていると思います。
たくさんのスキージャンルがあり、たくさんの向き合い方がある。
そんな市場で本当に何でも出来るスキーがあったらどのいメーカーもこんなにラインナップを増やさなくて済んだ筈です。
現在の市場の状況と真逆の事を平気で言ってしまう。
この「楽して商品を売りたい」というスタンスはスキーに参入してくるビギナーが少ない大きな原因の一つだと考えています。
今あるビンディングやブーツとの相性を考える
グラフィックが気に入って買っちゃうのは個人的に大好きな買い方です。
向こう見ずな行動ですが、一番購入したスキーとの関係を良好にするために努力するだろうからです。
しかし逆に冷静に道具選びをしたいと思うなら、今所有しているビンディングやブーツとの相性もしっかりと考える必要があります。
ビンディングは使いまわすのか?
ブーツのタイプとフレックスはスキーと相性が良いのか?
一気に買い揃えるのでなければ、今持っている道具たちとの相性は充実したスキーライフのためには見過ごせないポイントです。
自分はやはり一気に買い替えるという事をほとんどした事がありません。
そのため新しいブーツのソールタイプが古いビンディングで使えないといったトラブルも起きました。
スキー道具は常に進化しているので安全なスキーの為にも道具の詳細を知っていくのは大切な事だと言えますね。
扱いやすいスキーよりも自分の技術を向上させてくれるスキー
今や扱いやすいスキーはエキスパート向けでも沢山売られています。
高い走破性と確かなレスポンスの両立。
エキスパートクラスのスキーヤーが向かうフィールドを広げる事が出来るから作られているのでしょう。
でも個人的にはクセがあるスキーを選ぶ傾向にあります。
今の自分では練習を積まないと上手くコントロールできないスキー。
そういったスキーを選ぶようにしています。
この部分は極めて個人的なポイントです。
しかし重要なポイントでもありますから熟考する価値はあると思っています。
というワケで個人的な選択は…Agent3
前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。
自分がFACTION SKI2025-2026シーズンのラインナップから一つを選ぶとするなら「Agent 3」でしょう。
バックカントリーツアーを主軸に置いた広い層に向けてリリースされているシリーズのセンター100mmオーバーのスキーです。


「Agent 3」を選ぶ理由
Agent3を選ぶ基準は以下の通り
Agent3のメリット
ウエスト幅106mmでそこそこの浮力
ツアー向けなので軽量。しかしゲレンデもでも申し分ない走破性
グラフィックも落ち着いていて大人向けで好感が持てる
Agent3のデメリット
器用貧乏でどっち付かず
硬いバーンには不向き
カービングか気持ち良いかと言うと…
プロモデルに比べると一兵卒感がある
ちょうどイイのが魅力
Agent3のスペックはこんな感じ。
ウエスト幅 106 mm
ロッカー形状 20% tip rocker / 65% camber / 15% tail rocker
ターン半径 約21 m(183 cmサイズ参考)
重量 約1,750 g/片足(183 cm)
軽すぎず重すぎない、この程よい重量感が「滑っても疲れにくい」絶妙な設計です。
Agent 3は、どんな状況にもある程度対応できる柔軟性が魅力です。
例えば、硬雪でのエッジのかかり具合、深雪での浮力の利用感、木立での俊敏な操作。
そのどれもが高いレベルで楽しむことが可能です。
逆にプッシュしないといけない場面では人間が積極的にスキーと協力し合って斜面を攻略する必要がありますが、上達を目指す人にはもってこいだとも言えます。
現代の“器用貧乏”なバランススキーは高次元でまとまっています。
自分の気持ち次第で様々な斜面を楽しむことが出来るので個人的にはAgent3がイチオシなんです。
まとめ
さて『このメーカーのラインナップの中からなら俺は〇〇を選ぶね』シリーズの第一回。
どうでしたでしょうか?
Agent3については昨シーズンの試乗会でのレポートも書いていますので参考にしてください。
次はどこのメーカーにするか決めていませんが、出来るだけコンスタントに記事に出来るとイイかなぁと思っています。

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